SPEED SHOW vol.2: who the fuck do you think you are talking to?

Posted by Aram Bartholl on 07.11.10

SPEED SHOWの第二弾、who the fuck do you think you are talking to?はウィーンで開催された。会場として使われたKaukas Handyも良い店なので、今後ウィーンに訪れる機会があったら是非。参加してくれた皆とアーティストに感謝!Superbertramのサポートにも。次回のSPEED SHOWをお楽しみに!

SPEED SHOW vol.2: who the fuck do you think you are talking to?

幅広いポップ・ネットアートのセレクションと、そしてよりパフォーマンスとしての表現にフォーカスした作品群と共に、第2回目のSPEED SHOWが開催される。ウェブ上でのインタラクションとコミュニケーションは、一種のパフォーマンスと捉えることができる。例えばFacebookは大衆による一種のパフォーマンス・ピースと言えるのではないだろうか。クラシックなネットアートでは、インタラクティビティが重要な要素だった。しかし近年、異なる分野を基盤とするアーティスト達がパフォーマンスとディジタルな介入行為の要素をネットアートの世界に持ち込み始めている。いくつかの作品では、ピクセルを表示するスクリーンそのものが”揺らぎ”の対象となり、そしてまたいくつかの作品ではコード自身、もしくはヒステリックな大衆の手により「パフォーマンス」が発生する。

特に60年代から70年代にかけて、オーストリアのアートシーンはその挑発的なパフォーマンスや公共空間への過激な介入行為で名を馳せていた。SPEED SHOW vol.2: who the fuck do you think you are talking to?は、ウィーンのローカルなアーティスト達と世界中のプログラマー、そしてネットの世界の反逆者達をミックスし、政治的なアクティヴィズムから身体的インタラクション、ネット上のパフォーマンスアートまで、幅広い作品群を提示する。

Aram Bartholl 2010
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参加アーティスト:

QR-Nymphae // Game Fashion 2.0, QUICK-READ-Code Camouflage Collection // The Naked City voyeur surveillance!
Margarete Jahrmann, Renate Christian (AT)
2009

“Coded Fashionは、携帯電話で読み取ることのできるファッションだ。シルクやリネンにメッセージが隠されている。登場するバンド“Who Killed Bambi?”の曲は、レジス・ドゥブレの思想を参照している。特にこの曲が提示する「イコノロジー」というキーワードは、QRコードにエンコードされたパターンと一致する。これらのゲームファッション・パターンは、バンドにアーバン・カモフラージュドレスを提供する。バンドのファンが掲げる携帯電話の画面の中では、各々のパターンはボッティチェッリの美のアイコンに置き換えられるのだ[...]。” 2009年の12月にウィーンのVolkstheaterで行われた、“Who Killed Bambi?”とのサウンドアートパフォーマンス。

You talking to me?
JODI (NL/BE)
2010

この非常にミニマルなアプローチを通して、JODIはインターネットの重要なナビゲーション手段であり続けたURLが静かに消えつつあることを指摘してみせる。Google Chromeの登場以降、ウェブブラウザのアドレスバーは検索フォームに取って代わられつつある。また、Appleが主導するアプリの世界では、ウェブサイトのアドレスやページ構造は巧妙に隠されてしまっている。これら5つのURLは、ある種ヒステリックなやり方で、『タクシー・ドライバー』におけるロバート・デ・ニーロの有名なダイアログ––映画のクライマックス、鏡の前でのスキゾフレニアックな独白––を”再演”している。

16 Attempts to Draw a Straight Line on a Scanner
JK Keller (US)
2010

JK Kellerは自身の作品においてしばしば、ピクセルにより表現されるデジタル画像とコンピューターの精度との関係性を取り上げる。本作品’16 Attempts to Draw a Straight Line on a Scanner’では、Kellerはスキャナーの精度に立ち向かっている。スキャンヘッドの動きをできる限り正確に手で追おうとする作業を通して、ペンのストロークはスキャナーとスクリーン、そしてアナログイメージとの間の多層的な構造の中に迷い込んでいるかのように見える。光と色とペンは一つに溶け合い、ピクセルの連なりは凍結された一瞬を可視化している。

Shaved Bieber
Greg Leuch (US)
2010

数々のアーティスティックなブラウザーアドオンの一つとして、Greg Leuchはアメリカのティーン・スター、Justin Bieberをローカルに検閲するプラグインを開発した。全てのウェブサイトから、Justin Bieberの名前と写真を消し去るのだ。Justin Bieberの人気故に、このFirefoxアドオンはウェブだけでなく、メディア上でも過剰な注目を浴び、Justin Bieberファンの憎しみを買うことになった。このtumblrは、世界中のティーンエイジャーからGreg Leuchに寄せられた憎悪のコメントやメールをひたすら紹介している。絶え間なく更新されるログは、このアートピースの重要な一部となった。

HOW I USED YOUR CREDIT CARD TO PAY FOR THIS BOOK ONLINE
Michael Marcovici (AT)
2008/9

“この本、『HOW I USED YOUR CREDIT CARD TO PAY FOR THIS BOOK ONLINE』に取りかかり始めたのは2008年の9月だった。これは匿名希望との仲間との共同作品であり、タイトルが端的に示す内容に関するエッセイになっている。この本は2009年の1月末、ヨーロッパの3カ国に住む100人により購入された。各々のコピーはナンバリングとサインが入っていて、増刷の予定は全くないので内容について知るには100人のうち誰かを見つける必要がある。[...]”

openbook
Will Moffat, Peter Burns, design: James Home (US)
2010

“Openbookは、Facebookが提供するサービスを使って一般公開されているFacebookの情報を検索する。プライバシーに関するFacebookの誇大広告と過剰に複雑な設定項目のせいで、多くのユーザーが友人に向けたメッセージを「全体」に公開してしまっているのが現状だ。ここでの「全体」はもちろん、地球上全ての人間を指す。意図しないプライバシー暴露は、大学入試や就職活動、そして保険加入の審査結果に大きな影響を及ぼす。僕たちはFacebookに何を望み得るだろう?プライバシー設定の内容を理解しやすくすること。その設定を勝手に変えたりしないこと。新規アカウントのデフォルト設定をプライベートにしておくこと。プライバシー設定をわかりやすくするのなんて、そんなに難しいことじゃないはずなんだけどね。”

BP, listen up!
monochrom (AT)
2010

アーティスト集団monochromは、挑発的な、そしてしばしば政治的なパフォーマンス、介入行為、ネット・アクディヴィズムによって知られている。彼らの頻繁なアウトプットと膨大な作品履歴(全てシリアルナンバーが割り振られている)は常に、実世界でのイベントとシンプルなウェブページベースのプロジェクト、そしてブログポストのミックスとして提示される。”BP, listen up!”において彼らは、画像とテキストのシンプルな組み合わせによりインターネット・ミームを引用し、ウェブ上でのパフォーマンスのあり方を提示している。

Blogger Trainer Gym
Evan Roth (US)
2009

ポップカルチャーとデジタルなライフスタイルを鮮やかに統合してみせるEvan Rothの作品群に、ブロガー向けのジムが追加された。アルファブロガーはポップスターだ。インターネットは頻繁かつコンスタントなアウトプットを要求するから、有名なブロガーであり続けるために、彼らは「速く」なければならない。身体を鍛え、ウェブの速度にペースを合わせるために、ブロガーはジムに通い続ける。今日のポストはもう済んだ?行け、ロッキー!

Curating Youtube
Robert Sakrowski (DE)
2010

Curating Youtubeは、Robert Sakrowskiのキュレーションによる展示プロジェクトだ。2010年の2月、Basso Berlinにて公開された。参加アーティストは、Youtube上のビデオを選んでグリッド上に配置することを求められる。作品は、2×2, 3×3, 4×4…のビデオサムネイルとしてユーザーに提示される。ユーザーのインタラクションにより個々のビデオが再生されることで、凍結されていた時間は解凍され、ビデオは独立にループし始める。

8bitmachinima
Gordan Savicic (AT)
2007

本作品では、Bizarre Love Trinagleの曲”Frente!”に合わせて、ゲームソフト『California Games』中の飛び降りシーンが2分に引き延ばされている。コモドール64のロービットなグラフィックは、スローモーションで提示されることにより隠されたポエジーを露にしている。ミニマルなドット絵を切ないBGMと組み合わせただけのこのYoutubeクオリティのビデオは、日々大量生産される高画質で大げさなCGムービーへの痛烈な批評になっている。彼は死んだのだろうか?

Monkeyfy
Michael Schieben (DE)
2010

“Monkeyfyは、顔検出を元に画像改変を行うパブリックなウェブサービスだ。ブックマークレットを使えば、ウェブ上のあらゆる画像を処理することができる。Monkeyfyは画像中の顔を検出して、それを猿の画像で置き換える。処理された画像は全て、twitpicのギャラリーで一覧することができる。”

Superbertram
Georg Schütz (AT)
2007-2010

“2007年の8月以来、僕は目に映る全てのものを24時間ストリーミング放送し続けている。全ての画像は消されない限りFlickrにアップロードされ続けるんだ。見たい部分をクリックしてくれ、自由にコントロールできるよ。僕はいつでも笑顔で放送を続ける。僕の真っ白な心の片隅には、プライバシーに関する心配が無い訳じゃないけどね。”

Delicate Boundaries
Chris Sugrue (US)
2007

“[...] 光でできた小さな虫がスクリーンから飛び出し、人間の手を這い回り始める。虫達が人間の身体中を這い回り、妙に親しげなやり方で人から人へと移動して行くのを見るうちに、彼らの存在は奇妙な実体感を持ち始める。リアルな世界に這い出したバーチャルな存在との接触は、オーディエンスに驚きを与えることになるはずだ。ますます多くのデジタル技術が身の回りにあふれるようになって、バーチャルとリアルの境目はどんどん曖昧になっている。Delicate Boundariesは、インタフェースやインタラクティビティといったものに対する我々の理解や期待を実に遊び心にあふれたやり方で提示してみせる。“

FUCK YOU Cookie Performance
Philipp Teister & Kim Asendorf (DE)
2009

“[...] ブラウザのCookieを受け取るのは一体どんな気分なのかを検証するために、僕たちはこれを実世界で再現することにした。かすかなプライバシー侵害として、観客達はうっかり僕たちの感謝の気持ちを受け取ってしまう。これは他人のポケットへの侵入行為であると同時に、実世界とバーチャルな世界がいかに関係しているかを示すデモンストレーションでもある。”

Asylabwehramt / Asylum Defence Agency
UBERMORGEN.COM (AT/CH)
2010

“Asylum Defence Agency (Asylabwehramt, AAbA) はDefence Office (Abwehramt, AbwA) およびFederal Asylum Officeの上部組織であり、Federal Ministry of National Defence and Sportsの下部組織である。この半匿名的かつ半自律的な組織は、亡命処理や人身売買の阻止、移民転換、そして余剰難民や亡命希望者への匿名対応に当たることが使命となっている。また、経済難民や帰化の事前審査や国外退去処分、国防のための移民調査も主な業務であり、対象者に精神的外傷を与えることを阻止し、官僚主義が彼らの障壁になることを阻止している。”

Google Alarm (unreleased)
Jamie Wilkinson (US)
2010

http://fffff.at/google-alarm

“Google検索、Gmail、Google Docs、YouTubeはもはや生活に必要不可欠だ。さらに、今やほとんどのウェブサイトでGoogle AnalyticsやGoogle AdSense、そしてGoogleのサーバーでホストされたjavascriptライブラリーが使われている。Google Alarmは、ウェブブラウズ中にGoogleに何か個人情報が送られたら警告するFirefoxアドオンだ。”

curated by Aram Bartholl

その他の写真はここにある!

The SPEED SHOW フォーマット:

インターネットカフェを訪れ、店にある全てのPCを貸し切って一晩だけの展示を行う。全ての展示作品はオンラインで公開され(必ずしもパブリックなサイト上にある必要は無い)、一般的なプラグインがインストールされた一般的なブラウザで動く必要がある。パフォーマンス作品は一般的にインストールされているコミュニケーションツール(インスタントメッセンジャー、VOIP、ビデオチャット等)を使って行うことも可能。特製のソフトウェア(ブラウザアドオンを除く)やオフラインのファイルは禁止。インターネットカフェそのものを物理的に改造する行為も禁止である。展示は一般公開され、インターネットカフェの営業時間内に行われる。来店客は展示を楽しむのも普通にメールをチェックするのも自由。

SPEED SHOWマニフェスト by Aram Bartholl 2010

[元記事]


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